スマホを持たせる前に知っておきたい事
00.はじめに
まず・・・
未成年者に、携帯端末を与えているのは
多くの場合 保護者(大人・親・祖父母)であるという事実を
再認識して頂きたいと思います。
そして、多くの保護者(大人・親・祖父母)が
その機能・利便性・危険性を理解していないという事が
大きな問題だと考えられます。
小学校・中学校の教諭達に、これらの指導をという声もありますが
無理な話です。
そこで、持たせる側がスマホや携帯、インターネットについての
知識を得る必要が有ります。
ところが、それらの知識を得る場所が無いのが実情なので
こういった、勉強会の開催やサイトを立ち上げました。
スマホは使い方によっては、とても便利なものですが
危険な面もある、 諸刃の剣 です。
理解力・判断力が成長過程の子供(年齢的には大人も含む)に
与えるためには、保護者が知識を持つことが必要な道具です。
道具が人を傷つけたり、犯罪を犯すわけでは有りません。
それらは、道具を使う 人 に由来するものです。
TwitterやLINE,Facebookが悪の温床のように言われることもありますが
ほとんどの方が、有益に利用しているのが事実です。
また、時代の流れの中で これらの道具 を無視することは
非常に困難になっています。
有る程度、自衛出来る程度の知識で武装することは
必要不可欠です。
01.スマホとは
スマホとはスマートフォンの略称です。
イメージは携帯通信網で通話の出来る小型のパソコン
02.Android系 と iPhone
現在、大別すると Android系 とiPhone系の2系統になります。
au softbankは、この2系統とも扱っていますが
Docomo はiPhoneを扱っていないのでAndroid系となります。
(Windows Phone, BlackBerryはこの際、除外・・・・、Tizen(タイゼン・サムスン)は待ち)
現時点では、この2つの言葉を覚えておけば良いと思います。
正確に比較するなら Android と iOS。
OS(Operating System オペレーティングシステム)の違いです。
パソコンの世界でもWindows と Mac OS(クラッシック) Mac OS X(マックオーエス テン)の
違いがあるように、モバイル系端末にも違いが有ります。
Android もOSの名称というよりも、カーネルからフレームワーク、ライブラリを総合した
プラットフォームのことです。
03.アプリとは
スマホの特徴である アプリ 。
アプリとは、 アプリケーションソフトウェア の略称。
いろんな意味で話題の LINE や ブラウザ(ホームページを見るもの)、カメラ、
Facebook、ミュージックプレーヤー、UNIQLOアプリ、マクドナルドアプリ、
地図アプリ、辞書アプリ・・・・・・・などなど多種多様。
スマホ購入時にインストールされているものも有りますし
購入後に、ダウンロードしてインストールするものもあります。
これらの アプリ によって、自分に必要な機能を追加し
便利に利用出来るようになります。
自分仕様の1台にして、利用します。
有料・無料があります。
悪意のあるアプリ・悪意のないアプリの2種類があります。
悪意の有無を見抜くのは、難しい事です。
04.ダウンロードってなに?
ダウンロードとは、インターネット上のサーバー(置き場所)にアクセスし
自分のスマホに落とし込む(ダウンロード)ことです。
主なダウンロードサイト
05.3G や LTE(4G) ってなに?
3GやLTE(3.9G)は、通信規格の事です。
GはGenerationで、世代を表します。
06.パケ放題って
LINEなどで、無料通話という話が出てきますが
パケ放題
この契約をキャリアー(通信事業者)と結ぶことで
見かけ上、無料通話の状態になります。
参照例 NTT DOCOMO
パケホーダイ ダブル
07.パケ(パケットって)
パケット(小包)とは
大きなデータを小分けにして、相手側に届ける技術です。
08.自室(寝室)に持ち込ませないことの重要性
延々と使用を続け、学習障害・睡眠障害が起きている事例が有ります。
大人の目の届かないところで、延々続ける・・・。
しかも、エンドレスです。
昔、マンガの本をこっそりと読んでいた頃は
本が終われば終わりましたが、今はエンドレスです。
もちろん、勉強時間も削られます。
09.依存症
インターネット依存症
12か月のうちに、以下の3つないしそれ以上の臨床的に重篤な障害や苦痛に至る、
- 以下のいずれかで定義される耐性。
- 満足感を得るために、インターネットに非常に長い時間ふれている必要がある。
- インターネットにふれる時間が同じである状況が続けば、影響が極端に減少する。
- 以下のAまたはBによって明らかになる禁断症状。
- (A)以下の1~3のような特徴的な禁断症状。
- 大きく長期間にわたるインターネットの使用の中止または縮小。
- 以下のうち2つまたはそれ以上の現象が、インターネットの中止から数日~1か月後以内に発生する。
- (a)精神運動性の動揺。
- (b)不安。
- (c)インターネット上で起こっていることについての強迫観念的な考え。
- (d)インターネットについての空想または夢。
- (e)自発的または無意識に起こる、指のタイピングの動き。
- (B)インターネットまたは類似したオンラインサービスを利用することで、禁断症状が軽減するかなくなる。
- 意図したより長い時間、インターネットにアクセスしている。
- インターネットの使用を減らすか制限しようとする欲求や努力はするが、うまくいかない。
- 非常に多くの時間をインターネットに関連した活動(たとえば、インターネット関連の書籍を購入したり、新しいWebブラウザを試してみたり、ベンダーの調査を行ったり、ダウンロードしたファイルを分析したりする)に費やす。
- インターネットの使用のために、家族、社会、職業、あるいはレクリエーションの重要な活動の期間や頻度が減少する。
- 持続的、あるいは再発する、身体、家族、職業、精神の問題が引き起こされる(たとえば、睡眠不足、結婚が困難になること、早朝の約束への遅刻、職業上の任務の放棄、あるいは重要な他者を放棄する感情)のを知っているにもかかわらず、インターネットの使用を継続している。
要するに・・・
インターネット・情報交換ツール(LINE、メール、Twitter、Facebookなど)から
離れると不安で仕方がない状態。
10.スマホでなくても、いじめは起きる
代表的な例は、LINE外し と呼ばれる行為で
グループから登録を抹消して、 仲間はずれ な状態を作ります。
何気なく、LINEのグループ内で書き込んだことが摩擦を生むことがあり
それが原因でのトラブルが増えています。
コミュニケーションの道具では有りますが、顔・表情が見えない
文字によるコミュニケーションなので、非常に難しい一面が有ります。
最近では、携帯端末を使用したいじめが増えていますが
昔、紙(ノートに切れ端)などを利用していたことが
時代の流れで、携帯などに変わっただけです。
その結果、拡散速度・範囲が飛躍的に大きくなりました。
また、特定の範囲だけでは無く、全世界が拡散範囲になりました。
ex. いじめ動画をYoutubeなどにアップ。
11.利用の現実
幸田中学での所有の実態は、1年女子が半数、2年女子は1/3、3年女子がパラパラ・・・。
男子については、ほとんど、所持していない状態でした。
高校に入ると、ほぼ、100%の所持率になります。
また、高校では部活の連絡・クラス内での連絡がLINE・メールを利用する事が増えます。
クラスでの連絡用にLINEを利用している場合、グルチャ(グループチャット)で
四六時中、やり取りがされている場合が有ります。
2013年9月5日
坂崎小学校 情報モラル研修会
対象:6年生保護者